平成25年10月24日(木)
現在、徳洲会グループに対し、東京地方検察庁による捜査が続いておりますが、これにより多大なご迷惑、ご心配をおかけしている患者様や利用者様、そのご家族、職員の皆様に心から深くお詫び申し上げます。
徳洲会グループは法律に抵触するような組織的な政治活動を一切しないことをお約束いたします。また、今回の事態につきまして、私をはじめグループ幹部が速やかに各施設を訪問し、直接、職員の方々にお詫びならびにご説明をさせていただきたいと考えております。
徳田虎雄理事長の理事長退任後、徳洲会グループにおきましては『生命だけは平等だ』の理念を、今後に継承し続けることが最も重要と考えています。これまでの40年は、徳田理事長の卓越したリーダーシップにより、国内・海外において多くのプロジェクトが進められ、当グループはその地域および国の信頼を得て発展してまいりました。
徳田理事長に代わる傑出したリーダーがいないなかでは、速やかにグループ執行部や部会、本部組織を活性化、再編成し、『生命だけは平等だ』の理念をしっかりと継承し、発展できる仕組みを構築したいと考えておりますので、皆様方のご協力のほど、お願い申し上げます。
次の40年を担う人材育成も喫緊の課題です。国や地方自治体ならびに金融機関との交渉だけでなく、海外の政府、金融機関とも渡り合える人材を育成していく必要に迫られています。こうした業務を次世代に引き継ぐために、若手の先生方にも積極的にグループ執行部に入っていただき、徳洲会の理念の下、困っている人、弱っている人に手を差し伸べられる人材を育て、これを継承していくことが今、求められているのです。
併せて、徳洲会は「グループとして一枚岩」でなくてはなりません。離島・へき地に立地する徳洲会病院の多くは経営黒字ですが、これは都市部にある徳洲会病院から離島・へき地病院に医師を応援派遣しているからです。また、離島・へき地病院の看護師、スタッフ等の支援によって、都市部の病院も助けられています。離島・へき地病院あっての都市部病院、都市部病院あっての離島・へき地病院なのです。
私たちは徳洲会の『生命だけは平等だ』の理念の下に参集いたしました。この理念を守り、次代に継承しながら、グループの一枚岩を堅持していくことが強く求められています。
また、グループ内外から多くのご指摘があります非営利法人と営利法人(MS法人)との間の取引につきましては、第三者の意見を取り入れて、MS法人内の運営・経営における透明化を求めていく所存です。徳田ファミリーの処遇につきましては、徳田理事長が責任をもって対処すると明言されています。
最後に、徳洲会グループは困難な状況に直面していますが、グループが一致団結し、患者様、利用者様のため、職員の皆様とともに医療・介護・福祉に一層の努力を惜しまない所存です。目の前の一人ひとりの患者様、利用者様に対する医療・介護・福祉をしっかりと行っていただきたいと思います。それが、私たちが存在する唯一の理由だからです。
これからも挑戦者としての気構えをもち、お互いに切磋琢磨し、助け合いながら、最高の医療・介護・福祉を地域の皆様に提供できるよう皆で頑張りましょう。
平成25年10月20日
医療法人 徳洲会
特定医療法人 沖縄徳洲会
理事長 鈴木隆夫