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職場紹介

先輩の声:看護部

4階病棟 皮膚・排泄ケア認定看護師 八鍬

私が認定看護師を目指した理由

4階病棟 皮膚・排泄ケア認定看護師 八鍬

患者さんとの出会い

褥瘡(床ずれ)等の創傷・ストーマ(人工肛門)・失禁の分野を専門とする「皮膚・排泄ケア認定看護師」を目指したきっかけは、褥瘡が原因で亡くなった患者さんとの出会いです。その患者さんは、在宅で褥瘡になり、近医で治療を受けていたのですが、紹介状を持って当院へ来院された時には、褥瘡からの感染で敗血症に陥っている状態でした。褥瘡対策委員として活動していた私は「院内だけで褥瘡対策をしていても意味がない」と思い、「最上地域全体で褥瘡の啓蒙活動を行わなければいけない」と強く感じたのです。

他施設に向けても勉強会を行うようになると、「もっと褥瘡に関する知識を得たい」と思い始めましたが、私には2人の子供がいるため、長期間学校へ通わなければならない皮膚・排泄ケア認定看護師は夢のまた夢でした。

4階病棟 皮膚・排泄ケア認定看護師 八鍬の仕事

仲間と家族に支えられて

悩んでいる時に私の背中を押してくれたのは、笹壁院長と家族でした。また、夢を諦める理由を子供のせいにしたくないという思いや、職場の仲間の応援もあり、受験を決意。宮城大学の宮城認定看護師スクール(皮膚・排泄ケア分野では東北初の養成機関)に1期生として入学できました。

初め、子供と離れ宮城での生活はかなり厳しいものでした。自ら選んだ道とはいえ、1週間子供と会えない生活はかなり辛く、母親として失格なのではないかと悩んだ時期もありました。しかし、「子供に寂しい思いをさせて、子供を犠牲にしている分、私も頑張らなければいけないと思い、必死でした。クラスは30人で、やはり子供を置いて遠方から来ている仲間もおり、互いに励まし合いながら7ヵ月間を過ごしました。

私は応援してくれる家族や仲間に支えられ、無事に卒業することができました、勉強の機会を与えてくださった笹壁院長をはじめ、協力してくれた病院のスタッフ、仲間、家族に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

質の高いケアを目指して

褥瘡対策は、自分1人が知識を持って頑張っていても全く意味がありません。スタッフ全員が一定レベルの知識を持ってケアしないと褥瘡予防・管理は実行できません。今後は、質の高いケアが提供できるよう、自己研鑽を重ね、当院だけでなく、地域全体に向けて褥瘡対策の啓蒙活動を行っていきたいと思っています。また、ストーマとともに生きる人達が快適な生活を送れるようサポートしていきたいと思います。

(新徳新聞第46号より)