4階病棟は、1998年12月の開院から外科病棟としてスタートし、胃癌・大腸癌・腹腔鏡下胆嚢摘出術など数多くの手術が行われました。
あれから、月日が経ち、その間に介護保険制度がスタートし、診療報酬・介護報酬の改定が何度かありました。そんな中、「高齢化が進むこの地域で、当院としてできることはないだろうか」と考えた職員からの提案で2006年5月から障がい者病棟を開始しました。対象となるのは、重度肢体不自由者(脳卒中後遺症による肢体不自由は除く)・脊髄損傷等の重度障がい者・重度の意識障がい者・筋ジストロフィー・神経難病の患者さんです。対象患者さんが病床の7割が占めていることが条件になっており、3割は外科的手術など治療が必要な患者さんです。したがって、急性期と慢性期を併せ持つ病棟として現在に至っております。
外科的手術・治療を目的に入院される患者さんには、安全にそして不安が少しでも和らぎ手術及び治療が受けられるために十分な看護するように努めております。
障がい者病棟の対象患者さんは、日常生活の援助を必要とする身体状況であることから、栄養・排泄・清潔などのケア及び管理が重要と考え実施しております。
身体状況によっては施設入所が困難な方もいますが、対象であるからと永遠に4階病棟で過ごすというこではなく、その患者さんがどのような環境で過ごすことが一番良いかを、患者さん、ご家族と、医師、看護師、医療相談員、訪問看護師、、ケアマネージャー、リハビリスタッフなど関連部門と共に考える場でもあります。そして、個々の患者さんの状況を十分に把握し、患者さん、ご家族に必要な社会資源を提供できるように努めております。
ここ数年、近隣施設からの対象患者さんの紹介が増加傾向にあります。この事からも高齢化が進むこの地域での障がい者病棟の果たす役割は大きいと考えております。私たちは、理念である「患者さんにとって、地域にとって良い病院」を目指して参ります。